サプライチェーンマネジメント
お客様に満足していただける製品をお届けするために、取引先の皆様と協力して、サプライチェーン全体で品質・環境・社会的責任への配慮に取り組んでいます。
購買方針(購買基本方針)
2007年3月に制定した「タムラグループ調達ガイドライン」の中で、「グローバルカンパニーとして世界的な視野で資材調達を推進し、タムラグループビジョンに理解を示し、継続的なパートナーシップを構築できる会社と共に利益創出を追求します」と掲げ、品質、環境、独自性など7つのポイントを「タムラグループ購買基本方針」としています。
タムラグループ購買基本方針
- 1品質について、「品質第一」の認識を強く持ち、タムラグループの品質管理方針を理解して、安定した品質管理が実行される会社と取引します。
- 2環境について、環境保護の世界的潮流を充分認識し、タムラグループグリーン調達基準を順守し、率先して環境に配慮した取組みができる会社と取引します。
- 3市場の要求に対して、常に積極的な改善・改革が実施できる自主性のある会社と取引します。
- 4専門メーカーとして他社には無い独自性を持った会社と取引します。
- 5取引ルートの簡素化を推進します。
- 6意見・提案・情報を積極的に提供し、熱意を持って活動する会社と取引します。
- 7人材を会社の財産と考え、社員教育を熱心に行い、会社全体のレベルアップに努める会社と取引します。
サステナビリティ調達の推進
調達ガイドライン(サプライチェーンにおける責任ある企業行動ガイドライン)
タムラグループは、原材料や部品の調達から製品の製造、販売までの事業プロセス全体に対するステークホルダーの関心の高まりに応えるため、サプライチェーン全体でのサステナビリティの取り組みを推進するため、「タムラグループ調達ガイドライン」で上述の「タムラグループ購買基本方針」を示しています。タムラグループが社会的責任を果たし、誠実な事業を展開するうえにおいては、取引先の皆様のご支援、ご協力が不可欠であり、タムラグループビジョンをご理解、またご賛同をいただくとともに、この調達ガイドラインに沿って実践していただき、さらに上流の取引先の皆様をも包括した取り組みを推進いただけますようお願いしています。
サプライチェーンにおける責任ある企業行動ガイドライン (第6版/2023年6月) |
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お取引先のサステナビリティ評価
タムラグループでは、事業部門別にグローバルで取引合計金額の80%を占める取引先を主要調達先として特定し、「タムラグループ調達ガイドライン(サプライチェーンにおける責任ある企業行動ガイドライン)」に基づき、自己チェック(SAQ)の実施を依頼しています。
回答率は、2024年3月末時点で76%、事業継続・管理体制の構築の面において課題があるものの、それ以外は概ね良好な回答でした。今後回答率100%を目指すとともに、取引先と協力しながら課題エリアの改善に取り組み、サプライチェーン全体でのサステナビリティ向上を推進していきます。


グリーン調達の推進
タムラグループは、環境に配慮した安全な製品をお届けするため、2002年に「タムラグループグリーン調達基準」を制定しました。取引先様の環境保全活動と取引先の皆様か購入させていただく調達品の環境保全状況の両面を重視しています。
タムラグループグリーン調達基準 (第06版/2020年1月) |
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タムラグループグリーン調達基準付属書 (第16版/2025年2月) |
責任ある鉱物調達への取り組み
コンゴ民主共和国およびその隣接国などの紛争地域および高リスク地域で産出された鉱物(タンタル、スズ、金、タングステン、コバルトなど)の調達は、武装勢力の資金源、人権侵害、児童労働、強制労働などの非人道的行為や環境破壊に加担するリスクが懸念されます。
タムラグループでは、これらのリスクを重要な課題と捉え、これらの地域の鉱物を調達、使用しない方針を示し、取引先様のご協力を得ながらサプライチェーンを通じた取り組みを進めています。
対応状況
- タムラグループでは「取引基本契約書」「行動規範」「調達ガイドライン(サプライチェーンにおける責任ある企業行動ガイドライン)」に責任ある鉱物調達を規定し、紛争や人権侵害に関わる鉱物調達をしないようサプライチェーン全体で取り組んでいます。
- サプライチェーン全体で責任ある鉱物調達を推進するためにRMI(責任ある鉱物調達イニシアチブ:Responsible Minerals Initiative)が提供するテンプレート(CMRT(Conflict Mineral Reporting Template)およびEMRT(Extended Minerals Reporting Template))を利用し、取引先様のご協力を得ながら情報を取集、お客様に情報を提供しています。
パートナーシップ構築宣言

パートナーシップ構築宣言は、関係閣僚(内閣府、経産省、厚労省、農水省、国交省および内閣官房副長官)および経団連会長、日商会頭、連合会長をメンバーとする「未来を拓くパートナーシップ構築推進会議」において創設された仕組みです。当社は、サプライチェーンの取引先の皆様や価値創造を図る事業者の皆様と新たなパートナーシップを構築し、連携・共存共栄を進めるよう、宣言しています。
英国現代奴隷法への取り組み
英国のグループ会社タムラ・ヨーロッパ・リミテッドは、2015年に英国で施行された現代奴隷法に基づき、奴隷および人身売買に関するステートメントを公開しています。
取引先通報・相談窓口
タムラグループ関係者がコンプライアンスに違反する行為を行った場合、もしくはその疑いがある場合に、その旨を取引先様からお知らせいただくことで、法令違反行為等の早期発見と是正を図ることを目的に、2020年10月より取引先通報・相談窓口を当社ウェブサイト上に開設し、主要な取引先様へ通知しました。まずは日本国内で運用を開始し、海外拠点にも展開してまいります。
当社グループでは役員・従業員を対象とした内部通報制度を整備・運用していますが、本窓口の開設とその運用を通じて、コンプライアンス経営の更なる強化を図ってまいります。