トップメッセージ

次の100年に向けて、収益性 と資本効率の向上を図り、 持続的な成長と企業価値の向上を目指します。


代表取締役会長兼CEO兼CFO

浅田 昌弘

2025年4月、タムラ製作所は私が代表取締役会長兼CEO兼CFOに、中村充孝が代表取締役社長兼COOに就く新体制をスタートしました。私は2019年4月の社長就任以来、「Oneタムラ」を掲げて全社一丸での「三位一体改革」を推進してきました。これは、事業戦略の策定、業務改革、そして働きがい改革の三つを同時に進めるものであり、グループ全体での変革を目指す取り組みです。想定を超えるスピードで激変し予測が困難な時代を乗り越えるため、事業部間の壁をなくし、グループ一丸で取り組んでいくことが必要と考えたのです。その一例として、タムラグループが得意とする電子化学の素材技術と電子部品の設計技術を融合した、他社にない唯一無二の電子部品の創出に取り組んでいます。
業績面では、2023年3月期に100年の歴史の中で初めて1,000億円の大台を超える売上高を達成できました。一方で、営業利益やROEなどの財務目標は未達であり、また、コンプライアンス遵守とガバナンス面での課題も明らかになりました。課題を根底から解消するには、企業文化・企業風土を大きく変える必要があると感じています。
これまで約6年にわたり「Oneタムラ」という共通の旗印のもと、全社が一体となって取り組んできた改革の基盤が整い、それぞれの施策を着実かつ誠実に実行していく段階に入りました。こうした想いのもと、次のリーダーである、新社長の中村へとバトンを託しています。株主・投資家の皆様には、新たなリーダーのもと次の100年に向けて歩み始めたタムラ製作所に、今後一層のご期待をお寄せいただきたく存じます。

代表取締役社長兼COO

中村 充孝

2025年4月に代表取締役社長兼COOに就任しました。浅田が推進してきた「Oneタムラ」の三位一体改革を継承し、創業100年を一つの節目として、次の100年に向けた成長の基盤を築くことが私の使命だと受け止めています。
国内外の現場で、従業員一人ひとりがより良い会社にしたいという強い意志と、将来への大きな期待を抱いていることを実感し、私たちの働きかけに多くの従業員から“打てば響く”反応が返ってくるようになってきました。いま、全ての従業員に「利己ではなく利他の想いでつなぐOneタムラ」と呼びかけて浸透を目指しています。この想いが浸透していけば、会社の文化や風土も大きく変わっていくものと確信しています。

2025年4月に始動した第14次中期経営計画"One TAMURA for Next 100"では、今後注力していく市場へ向けて需要増が見込めるコア事業で、増収増益を目指す重点施策を明記しました。クリーンエネルギー関連(電力インフラ、ヘビーインダストリー、次世代通信、モビリティ)を注力市場とし、電子部品では大型や高周波のトランス/リアクタ、電子化学材料ではパワーエレクトロニクス向けの各種材料や先端半導体向け材料など、パワーエレクトロニクス関連製品の提供を推進します。また、当社の強みを活かした新製品開発の取り組みでは、電子部品事業および電子化学実装事業が連携し、新たな磁性受動部品の開発を強化しています。

サステナビリティ戦略では、マテリアリティ(重要課題)を「脱炭素社会実現への貢献」「働きがいの追求」、「コーポレートガバナンスの強化」「全社的リスクマネジメントの強化」「品質重視の文化醸成」とし、成長戦略の推進および、企業文化・企業風土の改革による経営基盤の強化に取り組んでいます。さらに、資産効率の向上と生産・供給体制の全体最適化を計画どおり断行し、財務基盤も強化します。注力市場とコア事業へのリソース集中を通じて、2027年度には営業利益率7%、ROE 8%の達成を目指します。

株主の皆様への適正な利益還元は最重要課題の一つです。機動的な自社株買いの検討や、体質改善後にはDOE(株主資本配当率)3%を目途にした株主還元を目指してまいります。

株主・投資家、お客様、取引先、従業員の皆様には、創業100周年をステップに次の100年へと歩み始めたタムラ製作所の今後に期待を寄せていただき、一層のご支援をお願いいたします。