タムラグループの環境への取り組み

タムラグループは、環境方針の下、継続的な改善活動により環境負荷の低減に取り組むとともに、持続可能な社会づくりへの貢献を目指しています。

気候変動への取り組み

温室効果ガス排出量の削減

タムラグループは、温室効果ガス排出量削減のためにScope1、2の総量削減に取り組んでいます。
2023年度は、省エネ型設備への更新、運用改善による省エネ対策、PPAによる太陽光発電の稼働や再エネ指定による非化石証書の調達等を実施し、2013年度比30%の目標に対し、39%削減と目標を達成しました。

太陽光発電設備の設置
[坂戸事業所]
太陽光発電モニター
[坂戸事業所]
太陽光発電設備の設置
[田村電子(蘇州)]
太陽光発電設備の設置
[タムラ電子(マレーシア)]
太陽光発電設備の設置
[タムラ・ヨ-ロッパ・リミテッド(チェコ)]
ソーラーLED外灯
[田村化研(東莞)]
温室効果ガス排出量(Scope1、2)

ZEBリーディング・オーナーへの登録

タムラ製作所は、電子部品関連事業の中核拠点である坂戸事業所において、一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)が公募する「ZEBリーディング・オーナー」に申請し、2018年に登録されました。

  • ZEB:Net Zero Energy Building
    快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物

ZEB実現に向けた取り組み

坂戸事業所の事務棟は、建物のエネルギー消費量と、創エネによるエネルギー供給量の合計で正味75%以上の省エネを達成する「Nearly ZEB」として整備を行い、2018年8月に完成しました。2023年度の太陽光発電による創エネを考慮した省エネ率は100.2%となり、「Nearly ZEB」(省エネ率75%以上)を達成しました。

具体的な取り組み

「ZEBリーディング・オーナー」の目的

「ZEBリーディング・オーナー」は、自らのZEB普及目標やZEB導入計画、ZEB導入実績を一般に公表する先導的建築物のオーナーのことです。登録された建築物のオーナーは、ZEBに関連する取り組みや、中長期のZEB導入計画と目標について情報発信することが期待されています。
タムラ製作所では、今後もZEBに関する取り組みの情報発信を通じて脱炭素社会の実現に貢献してまいります。

出典:SIIウェブサイト

非化石証書の活用

タムラグループでは、2022年度2月より、国内主要5事業所(※)の使用電力100%を実質再生可能エネルギー由来の電力(東京電力エナジーパートナー株式会社が提供するグリーンベーシックプラン)に切り替えました。非化石証書相当分の使用電力は、実質再生可能エネルギー由来の電力と同様の扱いとなり、CO2排出量ゼロの電力と見なされます。この取り組みにより年間約8,000トンのCO2を削減できます。

  • 東京事業所、坂戸事業所、入間事業所、狭山事業所、児玉工場の5拠点

環境負荷質への取り組み

環境負荷物質の削減

環境負荷物質の削減では、売上金額原単位の削減に取り組んでいます。2023年度は、前年度比1%削減の目標に対し、22%削減と目標を達成しました。引き続き、環境負荷物質の適切な管理やプロセス改善、作業の見直しを推進します。

排ガス処理装置
[若柳タムラ製作所]
VOC排気浄化装置
[上海祥楽田村電化工業]
VOC排気浄化装置
[田村化研(東莞)]
VOC排気処理装置
[田村汽車電子(佛山)]

製品含有化学物質管理

タムラグループでは「タムラグループ製品含有化学物質管理ガイドライン」を2009年11月に制定し、製品含有化学物質管理に取り組んでいます。その後、2010年4月に国内の子会社を統合したために、タムラグループ全体を適用事業所とする管理体制への見直しを行いました。2011年11月に「製品含有化学物質管理組織図」を、また、2012年2月に「同管理細則」を制定し、新たな管理体制のもとで、推進を開始しました。
これに基づき、製品含有化学物質に関する法規制等の情報に基づくグリーン調達基準の見直し、グリーン調達の推進、製品含有化学物質に関する情報やデータのお客様への提供というような一連の業務を迅速かつ正確に進めております。
現在は、「JIS Z 7201 製品含有化学物質管理」及び「製品含有化学物質管理ガイドライン第4.0版(JAMP)」の改訂を受けて「タムラグループ製品含有化学物質管理ガイドライン」を見直し、PDCAを明確にし各事業部及び各サイトでの利便性を改善するとともに、タムラグループの方向性、一定の考え方を共有することで、製品含有化学物質管理の向上に取り組んでいます。

  • JAMP:アーティクルマネジメント推進協議会

環境法規制順守状況

環境方針に従い、環境法規制等を順守することは、事業活動の基本と認識します。2023年度は、環境に重大な影響を与える事故及び緊急事態、環境関連の法令違反や罰金などはありませんでした。

資源有効活用への取り組み

はんだリサイクル回収

タムラグループは、原材料の再資源化や廃棄物対策に取り組んでいます。電子化学実装事業においては、国内の企業を対象にしたはんだ回収に関する受付およびご相談窓口を設置し、リサイクル活動を進めています。

生物多様性への取り組み

事業所の緑化

坂戸事業所は駐車場緑化や生物多様性の保全に配慮した緑化(在来種[ヤマボウシ、ヤマザクラ])を行っています。

駐車場緑化
生物多様性の保全に配慮した緑化

水資源への取り組み

雨水タンクの設置

坂戸事業所では、雨水タンク(容量230リットル)を設置し、貴重な水の有効活用に取り組んでいます。
主な用途は、花壇や打ち水です。また、災害時の生活用水への転用も可能です。