高機能材料PICC(感光性カバーレイ)がAIサーバーに搭載
株式会社タムラ製作所(本社:東京都練馬区、代表取締役社長:中村 充孝、以下、「当社」)が開発した感光性カバーレイ(Photo Imageable Coverlay Coat、以下「PICC」)が、AIサーバーに採用されました。これにより、当社のデータセンター関連製品のラインナップがさらに拡充しました。
PICC=Photo Imageable Coverlay Coat

| 従来品(カバーレイ) | PICC | |
|---|---|---|
| 微細加工性(写真現像対応) | × | 〇 |
| 高密度部品実装 | × | 〇 |
| 屈曲性 | 〇 | 〇 |
| 低反発性 | △ | 〇 |
| 繰り返し屈曲 | 〇 | △ |
PICCは、カバーレイとソルダーレジスト機能を併せ持ち、高密度部品実装や低反発性に優れた材料です。フレキシブル基板の高密度化・高機能化・薄型化に対応する製品として2024年度後半から販売実績を積み重ねてまいりました。AIサーバーへの採用を契機に、AI需要の拡大とともに2025年度後半からPICCの売上が増加しています。今後は、AI搭載スマートフォン、ウェアラブル端末、SDVディスプレイなど次世代通信分野への展開を加速し、2027年度にはPICCの売上を2024年度比で3倍にすることを目指します。
当社は、素材から装置まで幅広い製品を取り扱っており、データセンター分野では、PICCをはじめ、ソルダーペースト、ソルダーレジスト、大型トランス(PDU向け)、大型リアクタ(UPS向け)、ゲートドライバモジュール、電流センサーなど、数多くの製品が採用されています。今後も、当社の多様な製品群によるトータルソリューションを提案し、拡大するデータセンター市場とともに成長を続けてまいります。そして、第14次中期経営計画「One TAMURA for Next 100」で掲げる、2027年度ROE8%以上、営業利益率7%以上の達成を目指してまいります。
当社が提供するデータセンター関連製品
| 最終製品 | 採用製品 |
|---|---|
| AIサーバー | PICC、ソルダーペースト、ソルダーレジスト、OSP |
| HVAC(冷却機器) | トランス・リアクタ、低融点ソルダーペースト |
| PDU | 大型トランス |
| UPS | 大型リアクタ、ゲートドライバモジュール、電流センサ |
| サーバーPSU | ソルダーペースト |
| 光通信モジュール | 微細ソルダーペースト |
| 直流電源 | ソルダーペースト |
【タムラ製作所について】
タムラ製作所は、2024 年 5 月 11 日に創業 100 周年を迎えました。創業当時のラジオおよび電子部品の製作・販売から始まり、現在はトランス・リアクタなどの電子部品、接合材や絶縁材などの電子化学材料、自動はんだ付装置、放送局用音声調整卓などを製造・販売しています。
株式会社タムラ製作所 東証プライム市場上場(証券コード:6768)