路切断することで事故を防ぐ温度ヒューズ「M3F」を開発、量産スタート

2014/12/12 株式会社タムラ製作所

  株式会社タムラ製作所(本社:東京都練馬区、代表取締役社長:田村直樹)の子会社 株式会社タムラサーマルデバイス(本社:埼玉県狭山市、代表取締役社長:岩見雄介)は、雷で生じる過電流(雷サージ)から機器を守るバリスタの異常過熱を検知して回路切断をすることで、発火や破裂、発煙などの事故を防ぐ温度ヒューズ「M3F」を開発、量産をスタートいたします。
  セラミック製のパッケージを採用し、信頼性を高め10アンペアの電流まで対応可能です。また雷サージへの耐性も高め、瞬間的に16キロボルトの高電圧がかかっても耐えられます。



【概要】

  バリスタは、機器を守る保護部品として電源部分やテーブルタップ(コンセント)などにも使われています。通常、バリスタは絶縁体で電気を流さず、落雷時に高い電圧がかかると抵抗値が急激に下がって雷サージを吸収し回路を保護します。
  ところが、経年劣化したバリスタは通常時から抵抗値が低くなっており、電気が流れ続け、その結果、異常に加熱して破裂や発煙、発火を引き起こす事故が発生する場合があります。
  2014年2月にはAV・IT機器の安全性に関する国際規格「IEC62368-1」の中で、バリスタが潜在的な発火源であることが明記され、対策として温度ヒューズの併用が推奨されるようになりました。

  今後、バリスタを使用した製品の安全設計において、ますます温度ヒューズのニーズは高くなると考え、すでに販売している1アンペアから5アンペアの製品とも合わせて、国内外で広く拡販してまいります。



【温度ヒューズ「M3F」】


【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社タムラ製作所 経営管理本部 経営支援・IRグループ
TEL 03-3978-2031
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